内容説明
ブース、バルト、ジュネットといった、先行する主要な物語理論家たちを継承する博覧強記の物語学者チャトマンが、「小説」と「映画」における多くの作品を緻密に分析すると同時に、「物語学」における既成のタームを批判的に検討し、さらには「物語学」そのものをも問い直そうとする、画期的実践の書。
目次
第1章 物語と他の二つのテクスト・タイプ
第2章 描写はテクストの侍女にあらず
第3章 映画における描写とは何か
第4章 映画における議論―『アメリカの伯父さん』
第5章 内包された作者の擁護
第6章 内包された作者の仕事
第7章 文学的語り手
第8章 映画的語り手
第9章 「視点」についての新しい視点
第10章 新しい種類の映画脚色―『フランス軍中尉の女』
第11章 「フィクション」「の」「修辞学」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
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物語理論と言説理論の用語検討 テクスト・タイプ、物語・議論・描写 描写の価値、物語の侍女から解放 映画の描写可能性と死んだ時間 映画の議論、アメリカの伯父さん 内包された作者、テクスト内創造原理 信頼できぬ語り手と内包作者 文学的語り手、示すこと・語ること 映画的語り手、言語超えの物語媒体 視点概念の曖昧さと批判 語り手の視座と登場人物フィルター 信頼できぬ語りと誤りやすいフィルター 一般物語学、文学と映画の共通理解 物語の時間と論理、内的・外的時間 描写の換喩的論理と隣接原理 ハリウッド映画と委員会制度2025/05/26
kabuki o.
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とばしよみ2014/05/16
Meroe
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レポート用。むむむむずかしい。要再読。2009/06/18