内容説明
脱構築批評の白眉。還元不能、決定不能―同一なるものの差異。英米の新しい「知」の発信元、イエール学派の巨頭が、デリダのグラマトロジー、ラカンのフロイト解釈等をもとに、ボードレール、マラルメのテクストを精密に読み解き、散文と詩のハラドキシカルな関係を経巡りつつ、ついには「詩の危機」の瞬間を開示するにいたる、ディコンストラクション批評の最良の成果。
目次
第1部 差異(二つのボードレール革命?;髪とその分身)
第2部 比喩化(テュルソス(バッカスの杖)の華
脱比喩化)
第3部 他なるものの言うがごとくに(他なるものの言うがごとくに―二つの旅への誘い)
第4部 散文の危機(空位時代;更に複雑なテュルソスに従って;説明の魔)
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