内容説明
「シュタイナー教育」の提唱者にして神秘学者の生涯と思想を平易かつ簡潔に描きだし、世界各国で愛読されている定評ある入門書。
目次
子ども時代
決定的な体験
通学
卒業
重要な人々との出会い
ゲーテ研究
教育者としての経験
『ゲーテ全集』編集に参加
『ゲーテ全集』に対するシュタイナーの姿勢と思惑
人生の問題
『自由の哲学』
『ショーペンハウアー全集』と『ジャン・パウル全集』の刊行
「沈黙しなければならないのか?」
ベルリンへの移住
外的な障害
シュタイナーのキリスト認識への道
神智学者を前にしての講演
神智学者のキリスト教理解との対立
ジョルダーノ・ブルーノ同盟での宣言
福音書講義
アニー・ベザントとキリスト教
人智学協会の設立
朗誦術
ミュンヘンの建築計画
シュタイナーの建築思想
シュタイナー、建物の完成後、ドルナハへ移住
新しい舞台芸術
彫刻「群像」
芸術衝動の継続
生体内の3つの「独立」した組織
シュタイナーの「覚書」
シュタイナー教育
霊学によって拡張された医学
治療オイリュトミー
宗教革新運動〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ティス@考える豚
5
1992.12.10初版発行。シュタイナー教育という名で日本でも有名になりつつある教育法を確立した人の伝記。すごくわかりやすく、面白い。何より図版がついているのが花丸。「オイリュトミー」「ゲーテアヌム」などシュタイナーが何より芸術と関連付けて教育や学問を実践していったかがよくわかりました。私は教育の知識はほとんどないので従来の教育法との違いもあまりわかりませんが、それでもシュタイナー教育を受けたいと思いたくなる本です。この本が読メ上でほとんど読まれていないことに驚きです。2013/01/17
大森黃馨
3
ルドルフ・シュタイナーの伝記箇条書きで記述されており簡素で非常に分かり易くあるが簡素過ぎて却って不安になるレベル自伝なり他伝なり氏の他の通常の伝記を読むのと並行してその理解を助けるべく並行して同時に読むのがこの著作の正しい読み方なのかもしれない尚他には 写真が多く載せられているのが良かった2022/09/30
iwri
2
シュタイナーに関する伝記的著作。いわゆる神智学的転回以後の、人智学の展開及び関連運動の展開に重きが置かれている。日本語で読めるシュタイナーに関する入門書などでは、自伝に基づいた前半生に焦点を当てるものが多いので、後半生に焦点を当てている点は重要だと思われる。2011/07/20