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内容説明
メキシコの新しい文学の先駆者である著者がバタイユの『エロスの涙』に触発され、耐えがたい苦痛にあると同時に恍惚的な愛の儀式を偏倚で執拗な事物の描写を通して描きだした未聞の残酷怪奇譚。解剖学、写真術、心霊術、中国幻想、性愛術を巡る言葉が綯い交ぜとなって強迫的に読者を襲うヌーボー・ロマンの知られざる傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
monado
1
再読しても特にわかりやすくはならなかったが、ラス・メニーナスについて書かれているななどの発見があった。2021/09/10
bestkkk
0
メキシコ人作家がバタイユ『エロスの涙』に触発され書いたヌーボーロマン的長篇。「部分部分は物凄くスタイリッシュでカッコイイのに、それが積み重なって全体となると曖昧で退屈さすら覚える……」という言葉を思い出した。ある瞬間とは死の瞬間のことであり、その間際の走馬灯の風景を描いたのがこの朦朧ぐあいの由来ではないかとひとまずは言えるだろう。だからこちらも、整合性だとかあんまり細かいことを考えずに、舐めるようにひたすらじっくり(時にはうつらうつらしながら)読んでいった方が楽しめると思う。2012/03/03




