内容説明
紀元前5~6世紀頃にインドに興った仏教は、やがて〈人類の救済〉を担おうとする大乗仏教となって北方へ、中国、朝鮮、日本へと拡まっていったが、この大乗仏教の成立にはキリストの出現、その死と復活が霊的な意味で大きくかかわっているのではないだろうか。地球進化の転換点、火星衝動から水星衝動への転換点ともいうべきこの〈ゴルゴタの秘跡〉を念頭におきながら、シュタイナー派の5人の仏教学者が仏教の3人の偉大な霊的存在、釈迦、観音、弥勒の宇宙的働きと大乗仏教の成立の意味を問う。
目次
福音書
仏陀の涅槃
インド
東洋のマリア
弥勒問題
新しい形の仏教の流れ