内容説明
映画記号学そのものの創始者、《「映画言語」というメタフォールを極限まで突きつめ、それに隠されているものを見ること、そのために言語学者たちの経験を、系統的かつ「凝縮された」やり方で導入すること》をめざした著者が、ソシュール以降の構造言語学、とりわけイエルムスレウの言語理論を武器に、映画的技法そして映画史と映画理論の諸問題を、極めて精緻にそして鮮やかに解明する、著者初期の代表的論文集。
目次
1 映画の古典的理論について(映画に関する反省の一段階;映画理論の現在の諸問題)
2 記号学的諸問題について(映画におけるモンタージュと言説;映画分析のための方法論的提案;物語映画における句読法と境界表示)
3 類同性の手前と彼方(映像と教育学;類同性の彼方に、映像を;共示再考;トリックと映画)
4 記号学者の記号学(映画記号学をめぐるレイモン・ベルールとの対話)




