内容説明
《性》の深淵と生命力の根源を宗教的な情熱をもって探求し続けたD・H・ロレンス、そして不幸への並み外れた共感によって《労働》の問題を秘教的に問いつめたシモーヌ・ヴェーユ。この20世紀という煉獄を最も誠実に、そして最も勇敢に生きぬいた二人の文学者=思想家の黙示録的、予言的な作品と行為を、ジョージ・オーウェルの親しい友人であり、スペイン内戦をも共和国側に立って戦った英国の俊敏な批評家が鋭く解明する著者の代表作。
目次
1 勇敢な人びと
2 清冽な野性の香り
3 渇望
4 混沌
5 1985年
ロレンス/ヴェーユ関係年表