目次
タタミと姿勢と鑑賞眼
忘年会と新年会
「コカコーラ」と「可口可楽」
梅と桜
臍下丹田と性器と文化
“Thank you”と“済みません”
美と「大」と「小」
装飾性と水稲と小麦
刺身と「紅焼魚」
芭蕉と杜甫
中日両国の詩歌と五・七言
数字感覚と詩歌の主要形式
余韻的と本音的な主旨完成方向
「天孫降臨」と長江流域
「馬鹿」と「間抜け」
法律の刑罰本位と民衆の法網潜り
「お風呂に入る」と「先澡」
日本に来て悟った日本語の神髄
日本と中国の陶磁器
日本人の土日と中国人の土日
日本の伝統的な祭りと外来文化
日本と中国の年越し料理
日本の弁当と中国の「盒飯」
日本の全体教育と中国の選抜教育
中日両国の文化本質
アジアの近代化と魯迅・漱石
日本齟齬の文化学的研究
著者等紹介
李国棟[リコクトウ]
1958年10月、中国北京市生まれ。1985年7月、北京大学修士学位を取得。1989年10月、アサヒフェローシップを受賞して来日。1999年2月、広島大学博士学位を取得。現在、広島大学外国語教育研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワタナベ読書愛
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北京生まれの中国人が、日本で生活する中で感じ、考えた文化の違い。筆者が研究者&学校の先生であるため、物事を深く見つめ、関連する文献なども提示し、その結論を得るに至った経緯もしっかり説明してくれる。前書き(高野澄氏)にあるように「(二つの文化の間にある溝に)飛び込んで一緒に遊びましょう、という危険にして甘美な誘い」だ。文化に橋を架けるなどど甘い。違っていることをあたりまえに楽しみ、両国の美点も欠点も容赦なく冷酷に見つめて分析する。お世辞も何もないので、読んでいて爽快だ。ありのままに感じ、考えた一冊。2021/03/05
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- 和書
- 病歴と現症のとり方