内容説明
東アジアは漢字文化を共有する。しかし、その中は一様ではない。同じように日本という国家の中も一様ではない。本書は、これまであまり知られていなかった特別な碑石を検討し、それが東アジア全体に関わり、中国や韓国や日本という国家に関わり、そして国家の中の地域に関わることを、具体的に検証する。自分こそが一番だと主張するための「形」が台座の亀に託された。
目次
第1章 中国の亀趺碑(鳥取池田藩の亀趺碑;『唐令拾遺』;関野貞の研究 ほか)
第2章 朝鮮半島の亀趺碑(関野貞が明らかにした事実;今西龍・葛城末治が明らかにした事実;東アジア冊封体制―天下の成立からはじめて ほか)
第3章 日本の亀趺碑(わかっていなかった我が国の亀趺碑;日本に亀趺碑ができるまで;墳丘と亀趺 ほか)
著者等紹介
平勢隆郎[ヒラセタカオ]
1954年茨城県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了、博士(文学)。現在東京大学東洋文化研究所教授。専攻は中国史
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