新化学読本―化ける、変わるを学ぶ

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784891731137
  • NDC分類 437
  • Cコード C0043

内容説明

化学はヒトをバカしたか?化学はヒトをバカした、ものの見方を変えた。ひと昔前まで、花が咲いたり実がなったりする生物の営みを化学の言葉で理解するのは、不可能と見られていた。しかし有機化学の進歩は、それらを物質のレベルで明確にとらえ、美しく語れるようになった。

目次

地球誕生から生命へ―メタン
果実を成熟させる物質―エチレン
生命の水―アルコール
イスラエルを建国した化合物―アセトン
手術の道をひらいた麻酔薬―エーテル
体内クレブス回路の燃料―酢酸
左右で性質が違う光学異性体―酒石酸
炎症の原因物質―プロスタグランジン
建築家の夢が扉をあけた芳香族―ベンゼン
柳の樹皮から生まれた解熱剤―アスピリン
甘味の王者―ショ糖
酒造りの嫌われ者―火落酸(メバロン酸)
日本人が見つけた旨味―グルタミン酸
エジプト王も悩んだ糖尿病―インスリン
イエローマジック・抗生物質の誕生―ペニシリン
眠りの神の贈り物―モルヒネ
合成された高貴の紫色―アニリン
鬼才カローザスの夢―絹からナイロンへ
史上最強の発がん物質―アフラトキシン
タケノコから植物ホルモン―ジベレリン
生命の秘密―DNA二重らせん

著者等紹介

山崎幹夫[ヤマザキミキオ]
新潟薬科大学学長。1931年東京生まれ。東京大学大学院化学系研究科博士課程修了、薬学博士。千葉大学教授、薬学部長などを歴任し、1997年退官。2004年4月より現職
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

are8591

2
表題は化学の読み物ですが、内容は初歩的な化学についてだけではありません。生化学、細菌学、合成化学など幅広い分野についてと化合物を発見した科学者の人名や逸話などにも触れています。こう書くと全体的に固い印象を受けますが、それを面白く読ませる著者の構成力がすごいと思いました。薬科大学長を歴任されているせいか薬学部の学生向けの一冊となっており、大学1、2回生には特にお勧めです。2014/01/06

Ryotaro Tsunekawa

1
化学が扱うプラスチックからDNAまで、幅広いテーマをその成り立ちや歴史も踏まえて博物館を見学するようにチラ見させてもらえる本。読み物として面白いので飽きずに読み進められる。化学がどんなに楽しくて広くて面白いジャンルなのかをあらためて知ることができる。高校生くらいの時にこの本を読めば、化学を目指す人が増えるんじゃないかな?興味ない人でも新たに興味を掘り起こされる2015/01/06

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