株式投資事始め - あなたも「投資家」って呼ばれてみませんか?

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  • サイズ A5判/ページ数 293p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784891151546
  • NDC分類 338.155
  • Cコード C1033

出版社内容情報

まじめな投資家を目指す人へ
これ1冊あれば投資およびその周辺のことが大概は理解できます。人は自らの流した血と汗と涙以上の価値を手にすることは出来ません。勉強し、研究・努力するという汗を流さなければ報われません。いま、投資家に求められているのは「緻密な分析に基づく、決断ある行動」です。

目 次

まえがき
第1章 株式投資は本当に儲かるの?
複利の恐ろしさ…2
日本とアメリカ“債券と株”の勝ち負け…6
日本株は割安なの?…8
証券会社の疑わしいセールストーク…11
投資ってなに? Q&A STEP1…20

第2章 良い会社の良い株価を買いましょう。
会社の目的は存続すること…26
純資産と株の益利回り…36
株価収益率と相対パフォーマンス…40
投資ってなに? Q&A STEP2…50
コラム「ROE」…53

第3章 ポートフォリオという考え方
リスクを分散させておく…56
相関マトリックス…61
最適なポートフォリオ…66
割引率とは金利のこと…72
投資ってなに? Q&A STEP3…82
補論「配当割引モデルのもとめ方」…85

第4章 資源と金融商品、どんな関係?
資源価格指数と時代背景…88
金は、商品…96
商品相場は基本的に先物市場…101
デリバティブ市場では商品のシェアは1%…104
水は究極の「資源」…108
投資ってなに? Q&A STEP4…110
コラム「新撰組の正体」…113
コラム「オプションとはどんな金融商品なのでしょうか?」…116

第5章 バブルとお金の物語
世界のバブルの歴史…120
お金は、どうやってつくられるの?…127
国際収支のしくみ…134
アジア通貨危機…142
投資ってなに? Q&A STEP5…145

第6章 相場の心理学
相場心理を読む…148
人の心はゆれ動く…152
いい会社がいい株価?…156
人は意外と簡単に周りに同調します…159
投資ってなに? Q&A STEP6…163
コラム 動物の行動経済学…164

第7章 日本経済、少子高齢化でも大丈夫?
不良債権問題は、ほぼ過去の話…168
土地と株式。日本の家計のおもしろい行動パターン…174
日本の経済は、実際に成長の余力があるの?…178
大切なのは、教育…184
日本の経済成長のパターン…187
投資ってなに? Q&A STEP7…191

第8章 学問(経済学)は役に立つ?
安売りは本当に儲かるの?…196
統計学は人を冷静にします…200
配当割引モデルの計算…201
財政政策・金融政策どっちが有効?…204
為替の見方…206
ベイズの定理…208
バランスシートを作りましょう…209
「知財」って何?…214
人類は本当に「付加価値」を創ってきた?…215
投資ってなに? Q&A STEP8…218

ミクロ経済学ノート…221
マクロ経済学ノート…235
業種別相対リターン…251
チャートで見る経済史…261
日本金融年表…282
索  引…288
参考文献…293


 この本は、今年の5月6月に札幌とその近郊の市民を対象に筆者が行った8回の公開講座「投資って何?」を基に、加筆・編集したものです。毎回50名から70名以上が参加される、ちょっとした授業なみの規模になりました。
 講座では、プロの機関投資家ではない一般の皆さんに、プロの理論・プロの資料を出来るだけ分かり易くお話しすることを目指しました。ですから、この本の中に出てくるデータ・図表は、私自身が見たいと思って自ら手間隙かけて作ったものが大半です。これらをご覧いただくだけでも、多少の価値はあろうかと思います。
 投資の世界では、素人だからと言って許されることは何もありません。しかし、相手がプロだからといって怖気づく必要もありません。それは、この本を読まれればご理解いただけると信じています。
 受講された皆さんに私は初回から、「人は自らの流した血と汗と涙以上の価値を手にすることはできません。」と申し上げました。従って投資に際しても、勉強し研究するという汗を流して最大限努力しなければ報われません、と。この言葉は、投資を志す人々への戒めであると同時に、株式投資を胡散臭いマネーゲームのようにとらえる傾向のある日本社会に、投資の真摯な姿を理解してもらうためのメッセージでもあります。
 この本は、かなり欲張った内容になっています。第1章から第8章までが、実際に講座で話した内容を編集したものです。投資理論、金融論、社会心理学、経済分析、商品市況、等々。理論から、現実の経済・相場分析までカバーしました。
 講座の中で部分的に紹介した業種別の東証一部に対する相対リターン(1952年から2005年まで)も、全業種掲載しました。また、株価チャートや為替チャートに年表を書き込んだ、「チャートで見る経済史」も4種類掲載しました。日本のバブル経済が頭を持ち上げて来たと思われる、1984年以降の金融年表もつけました。さらに、経済全般の理解を深めていただくために、大学での講義ノートを編集した、ミクロ経済学ノート・マクロ経済学ノートもつけました。
 要するに、これ一冊あれば投資およびその周辺の事が大概は理解できる、一冊完結型の本を作ってみたのです。その試みが成功したかどうかは分かりませんが、他には見られない広範な内容であることは間違いないと言えます。

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