感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
38
昭和6年大宜味村生まれの著者が聞き取って編纂した実話怪談集。 この本は完全にウチナンチュ向けに書かれているようで、ナイチャー向けに言葉の解説がなく、調べてばかりいた。 現在の実話怪談の語り口とも違うので、少し戸惑ったが、生々しく迫力があった。2022/06/22
澤水月
24
アヒルやミシンの幽霊など、題でのどかな子供向けかと思ったら沖縄戦や島津藩との対立までも含めた悲惨・凄惨な話やジュリ(遊女)やモーアシビー(歌と性愛含む若者の夜遊び)絡む話多く大人向け。またびっくりするほど具体的な地名人名記した事故物件モノなどの実話怪談も。現地方言多く2000年初版とあるが80年代オカルト良書+現代実話怪談的な風合いのハイブリッドで大変面白い。著者はパスポート拒否で都内大学中退とあり、調べると今年2018年夏亡くなった大変な大物論客。子供に読ませにくい箇所もあるが継承すべき話多々2018/09/29
よう
2
とりとめのない幽霊譚のようだが沖縄という土地柄悲しい背景もあり動物霊の話もありなかなかバラエティに富んでいる。怪談が新聞載るなんてのどかな時代もあったのだな。2019/08/29