内容説明
予測不能な時代を勝ち抜くには自前の「情報分析力」が欠かせない―防衛省情報分析官として国家安全保障の情報分析に携わってきた著者が、プロも活用する情報分析の手法をわかりやすく解説。ここで紹介されている「フレームワーク」「マトリクス」「クロノロジー」「競合仮説分析」「階層ツリー分析」などの手法はそのままビジネスに応用できる。情報分析失敗の原因となる各種の「バイアス」についても詳述。この一冊でインテリジェンスの基礎知識と技法が身につく!
目次
第1章 情報からインテリジェンスへ
第2章 情報分析力を身につける
第3章 情報分析はなぜ失敗するか?
第4章 情報分析力を高める
第5章 情報分析力で先を読む
付録 情報分析の実習
著者等紹介
上田篤盛[ウエダアツモリ]
1960年広島県生まれ。元防衛省情報分析官。防衛大学校(国際関係論)卒業後、1984年に陸上自衛隊に入隊。87年に陸上自衛隊調査学校の語学課程に入校以降、情報関係職に従事。92年から95年にかけて在バングラデシュ日本国大使館において警備官として勤務し、危機管理、邦人安全対策などを担当。帰国後、調査学校教官をへて戦略情報課程および総合情報課程を履修。その後、防衛省情報分析官および陸上自衛隊情報教官などとして勤務。2015年定年退官。現在、軍事アナリストとして活躍。メルマガ「軍事情報」で連載。ブログ「インテリジェンスの匠」運営中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
26
状況をどのように判断するかについては軍の考え方から民に派生していくと思いますので、大変参考になりました。特にOODAは興味深い考えでした。2023/02/09
さきん
20
ニュースや国際情勢に関わる情報分析の手法を紹介。最初に立てた仮設のみで考察するのではなく、言い換えや180度裏返した仮説などいくつか違う仮説を立てて、それに対応する事実を挙げていく。確かに言い方次第でも読者に与える印象は違う。何回か教科書のように読み返すと便利。2021/02/06
波 環
4
元自衛隊の情報分析官による情報分析のやり方。危機管理において冷静に判断するための手法をまとめた。 パンデミックのような状況を整理したり、次の判断をするための方法としてとても役に立つ 感染がここまできたら、誰はこうなる、あれはそうなるだろうと情報や判断を一元化してコントロールする司令塔が日本にはないんだろうなと実感する 本著には北朝鮮動向分析がたくさん例にあげられているが、日本国内の方がよほど素直な分析対象になって効果でるだろうに 対策を早くできた欧州は戦争や対立での情報分析に実績や土壌があるのかもなあ 2021/05/15
seura
2
よい/なんでもないような情報でも、徴候を見つけることができる トラック2020/11/29
エデン
1
ミリタリー好きなら必読2025/04/08