内容説明
忍者漫画や時代劇からはうかがい知れないリアルな手裏剣は、剣術の世界に存在した!手裏剣術とは本来、手におさまるものは何でも剣とする究極の剣術である。剣の速さや鋭さは、武器そのものよりも精妙な技の中に隠されている。極小の刃を回転させずに飛ばす棒手裏剣は「投げる」のではなく「打つ」ことを極意とし、それは刀法の真髄に通じる。古流剣術の理合に著者独自の工夫を加えて編み出した「験流(けんりゅう)手裏剣術」は、見る者を圧倒し、知られざる剣の道を切り開く。武芸十八般の一つとして、剣豪宮本武蔵をはじめとする武士たちが探求した秘術を、現代によみがえらせた本格的指南書!
目次
1 武術としての手裏剣(手裏剣は「剣」である;「体軸」をイメージする ほか)
2 手裏剣の稽古(手裏剣術は心のあり方も問われる;礼式と護身 ほか)
3 手裏剣修業(古伝がしめす「一歩三年」の境地;良師の選び方 ほか)
4 手裏剣術に関する手控え(手裏剣は隠し武器ではない;手の内に極意なし ほか)
5 手裏剣よもやま話(手裏剣の有効射程、どのくらい?;手裏剣の携帯本数と携帯方法は? ほか)
著者等紹介
山下知緒[ヤマシタトモオ]
1971年生まれ。民弥流居合術、駒川改心流剣術をはじめ、小太刀、十手、棒、柔術などを10年以上学ぶ。験流(けんりゅう)はそれらの素養に独自の工夫を加えて編み出した手裏剣術である。2005年に武術関連のイベント企画や情報発信をおこなう「B‐FIELD」を発足。演武大会やトークライブの主催、武術専門誌への企画提案などを手がける。2006年、棒手裏剣術の稽古会「武学倶楽部」を創設。2008年には稽古会を刷新して、本格的な手裏剣術道場「研武塾」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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