内容説明
学校で教わり、受験勉強で暗記した日本史がこの30年で大きく変わっている。昭和世代が習った「歴史」がことごとく覆されている。大人だけが知らない日本史の新常識32!
目次
はじめに(教科書は変わってゆく;時代区分も学界と教科書では違っている ほか)
第1部 原始・古代(人類の出現が400万年も繰り上がった;書き換えられた縄文時代 ほか)
第2部 中世(鎌倉幕府の成立は「イイクニ」ではない;源頼朝の肖像画が教科書から消えた ほか)
第3部 近世(「慶安の御触書」はでっちあげだった;「士農工商」という言葉が消えた ほか)
第4部 近代・現代(ペリーの目的は「開国」ではなかった;倒幕の「密勅」は偽物だった! ほか)
著者等紹介
荒木肇[アラキハジメ]
1951年東京生まれ。横浜国立大学教育学部卒業、同大学院修士課程修了。専攻は日本近代教育史。日露戦争の社会と教育改革、大正期の学校教育と陸海軍教育、主に陸軍と学校、社会との関係の研究を行なう。横浜市の小学校で勤務するかたわら、横浜市情報処理教育センター研究員、同小学校理科研究会役員、同研修センター委嘱役員等を歴任。生涯学習研究センター常任理事、聖ヶ丘教育福祉専門学校講師(教育原理)などをつとめる。2000年から横浜市主任児童委員に委嘱される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ばりぼー
45
高校の時の日本史の先生が、「歴史は変わる!」と力説していたのを思い出しました。テレビ番組等で断片的に聞きかじっていたものもありますが、定説が覆る根拠が新資料をもとに詳しく述べられていて納得できました。常識や固定観念がひっくり返るのって、なんて気持ちがいいんでしょう。「大和朝廷」「元寇」「士農工商」「鎖国」という言葉は死語。イイクニ作ろう鎌倉幕府ではない。聖徳太子も源頼朝も足利尊氏も肖像画は別人。倭寇は境界人の連合体だった。日本は「無条件降伏」をしていない…などなど、大変勉強になりました。2015/09/05
Mirror
9
アンテナを立てて伝えたい2019/05/15
げんげんみうみう
1
数学や物理は教え方は変わったとしても内容はそう変わらないと思うのだが歴史は新しい説が提唱され主流になったりして面白くかつ難しそう。著者の方の得意分野である明治以降の軍の編成などが必要以上に詳しくて笑ってしまう。刊行から10年以上経って更に教科書が変わっているのか興味深い。2024/01/30
みにまい
1
昭和の時代に習った身としては、とても面白かったです。2015/12/19
kan
1
新たな研究による学界定説の変化による違いと、唯物史観歴史学の影響による定式化からの変化を主張している。2014/02/08