内容説明
一〇万人態勢で災害派遣出動した自衛隊は、多くの人命を救い、インフラの復旧に力を発揮した。あまりの悲惨な光景に、ときに心が折れそうになっても、互いを信頼し、励まし合い、これこそが自分の「つとめ」と信じて活動を続けた。終わりの見えない任務の中、自衛隊はなぜこれほどまでに頑張れたのか?被災地で活動した400人の隊員のアンケートと直接取材をもとに、自衛隊の活動を支えたもの、その思いの強さに迫る。
目次
序章 アメリカ軍と自衛隊
第1章 自衛隊は、なぜ頑張れたか?(鎖国の国と開拓の国;日本型役割社会と欧米型個人社会;受容的勤勉性と自主的選好性;努力が報われる社会)
第2章 自衛隊の底力(西周の「兵家徳行」と「士心合一」;部下へのまなざし;部下からのまなざし;原子炉に冷却水投下;「つとめ」意識;コンボイ(道づれ)感覚
「訓練の通り!」実戦経験と自衛隊
隊員たちの使命感
自衛官としての自覚)
第3章 被災者の気持ちになれ(「気持ち」を大事にする自衛官;後ろから支えた人;社会・文化の変化の中で;支えてくれた人への感謝)
第4章 自衛隊はどこへ行くのか?(人を大事にする組織はなくならない;何をもって戦うか?)
著者等紹介
荒木肇[アラキハジメ]
1951年東京生まれ。横浜国立大学教育学部卒業、同大学院修士課程修了。専攻は日本近代教育史。日露戦後の社会と教育改革、大正期の学校教育と陸海軍教育、主に陸軍と学校、社会との関係の研究を行なう。横浜市の小学校で勤務するかたわら、横浜市情報処理教育センター研究員、同小学校理科研究会役員、同研修センター委嘱役員等を歴任。1993年退職。生涯学習研究センター常任理事、聖ヶ丘教育福祉専門学校講師(教育原理)などをつとめる。1999年4月から川崎市立学校に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 電子書籍
- 41 御朱印でめぐる東海のお寺 地球の…