内容説明
一九三九年秋ヒトラーがポーランドに侵攻しワルシャワを攻めた時、その包囲都市には数十万のユダヤ人が取り残されていた。超正統派ユダヤ教の指導者シュネールソンも、その一人であった。ホロコーストの起きるなか、米政府高官とドイツ軍諜報機関との密かな協力により、ユダヤ人の血が混じるドイツ国防軍将兵の救出チームが編成され捜索が始まる。第二次大戦で起きた最も不思議で奇跡的な救出劇を明らかにした歴史ノンフィクション。
目次
ドイツの侵攻
ルバビッチ派とそのレッベ
ドイツ占領下のポーランド
浮上した救出計画
ナチコネクション
ブロッホの秘密任務
捜索開始
ワシントン工作
レッベ発見
脱出ルート
ワルシャワ脱出
リガ待機
波涛を越えて
アメリカで吠える
救助者たちの運命
救えたはずの多くの命
著者等紹介
リッグ,ブライアン・マーク[リッグ,ブライアンマーク][Rigg,Bryan Mark]
1971年生まれ。オンライン大学のアメリカンミリタリーユニバーシティ(ドイツ軍史)およびサザンメソジスト大学の歴史学教官。キリスト教原理主義運動の活発な所謂テキサスバイブルベルトで生れ育ち、エール大学卒業後ケンブリッジ大学で博士号(ヨーロッパ問題)取得。元海兵隊将校。前作『ヒトラーのユダヤ系兵士』はウイリアム・E・コルビー軍事作家協会賞を受け、執筆用に蒐集した膨大な資料は、ドイツのフライブルクにある連邦/軍公文書館にリッグコレクションとして保管されている
滝川義人[タキガワヨシト]
長崎県出身。早稲田大学卒業。ユダヤ、中東軍事紛争の研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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