内容説明
天下統一を目前に油断した織田信長は、明智光秀に夜襲をかけられて自害。これが四百年以上も変わらぬ「本能寺の変」の定説だ。しかし事件の経過を詳しく見いいくと、いくつもの謎が浮かびあがる。なぜ光秀は、信長一人を暗殺するのに、奇襲には不向きな一万三千という大軍を動員したのか?その大軍の移動になぜ織田方は気がつかなかったのか?定評ある史料をもとに、従来の定説をくつがえす衝撃の書。
目次
第1部 「本能寺の変」を追う(事件の次第;「本能寺の変」の謎とは何か?;「本能寺の変」本当の謎 ほか)
第2部 もう一人の叛逆者(快川和尚焚殺の次第;信長嫌いの人たち;馬揃えは二度あった ほか)
補遺(秀吉による真実の抹殺;信長の魂の行方;天主のこと)
著者等紹介
円堂晃[エンドウアキラ]
1952年生まれ。1974~2001年まで神奈川県、群馬県で中学校国語教員。専門の日本文学の他に歴史と古美術に興味を持ち研究にあたる。とくに日本古陶磁器に明るい。群馬県太昔市在住
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感想・レビュー
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ner10
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愛読書の一つ。 再読しまくっているが何度読んでも納得させられる。
リードシクティス
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本能寺の変という事件そのものの経過についての不可解な点を解き明かすというところから、真相究明に臨んでいる。言われてみればなるほどと思う疑問ばかり。この本は、これらの疑問に明確な答えを出す。ネタばれになってしまうが、「明智軍を本能寺に呼び寄せたのは、信長自身だった」という真相を読んだとき、目からうろこが落ちるとはこういうことだと思った。しかもこれについての論旨も筋道が通っていて鳥肌ものだった。本能寺の変が起きた日というのは、一つ間違えば織田幕府成立の日になっていたのかもしれない大きな歴史の分岐点だった。2010/07/11
ハイディ
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新しい謎解き、面白かった。2019/06/09