内容説明
強力な敵を素手で制圧することだけを目的に編み出された自衛隊徒手格闘は、日本拳法をベースに、柔術・柔道・空手・合気道・レスリングの技を組み合わせた総合格闘技である。最近の自衛隊のPKO参加や対ゲリラ部隊の創設にともない、徒手格闘が再び注目されている。ルールのない戦いに対して秒単位で勝利できるよう即戦力を持つ技を選抜した徒手格闘のすべてを、300点あまりの写真と図版をもとに初公開。
目次
1 白兵・徒手格闘の変遷(白兵・徒手格闘略史;自衛隊徒手格闘概説)
2 単独動作篇(当身技概説;拳撃;蹴撃;連撃)
3 約束訓練篇(受けおよび反撃;投げ技;関節技;締め技)
4 対異種格闘篇(対短剣;対小銃)
著者等紹介
井出幹雄[イデミキオ]
1950年、静岡県生まれ。69年3月、陸上自衛隊板妻駐屯地に入隊。自衛隊体育学校曹格闘課程18期。徒手格闘上級指導官の資格を持ち、徒手格闘の教官として指導に努める。2004年退官。現在は国際統合徒手格闘技連盟副会長、日本拳法連盟静岡県連理事長、御殿場市日本拳法連盟理事長、NPO法人御殿場市体育協会施設委員を兼務
平山隆一[ヒラヤマリュウイチ]
1953年、栃木県生まれ
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感想・レビュー
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ゴジラ 芹沢
2
小手返し使われすぎじゃないですかね 立ったままで一瞬で行える技となると、これしかないのだろうけど パンチは、手の甲を外側に向けて打った方が効率的らしいが他国ではどうなのか、今の自衛隊ではどう教えてるのか興味ある2018/07/28
ゴジラ 芹沢
1
柔道をさらに実戦的に仕上げた徒手格闘。やっぱり全てが理屈に基づいている。2015/08/20
有坂汀
0
本書は旧「自衛隊徒手格闘術」を300点余の写真と図版で紹介したものです。ただ、2008年(平成20年)より新たな内容の格闘術(自衛隊内では「新格闘」と呼称)に変更されており、現在は使用されておりません。僕がこういう本を読んでいたのは、19歳から22歳ごろのことで、本を読んだからと言って強くなることはできないことをその後、東京に行って文字通り徹底的に叩きのめされることで知るわけでありまして、当時は『残酷な天使のテーゼ』ではありませんが「もとめることに夢中で 運命さえまだ知らないいたいけな瞳」だったわけです。2024/10/19