内容説明
世界第2位の予算を持つ自衛隊は強いのか?兵器と軍事の基礎知識。屈指の軍事評論家が豊富な知識と最新のデータをもとに日本の軍事力を検証。
目次
第1章 「抑止力」の概念を放棄した日本
第2章 戦争をしない軍隊は強くないという矛盾
第3章 防衛的な兵器など存在しない
第4章 日本の軍事力
第5章 日本の防衛力整備
第6章 日本の安全保障と情報
著者等紹介
江畑謙介[エバタケンスケ]
1949年生まれ。上智大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士後期課程修了。英国の防衛専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』日本通信員。著書に『兵器と戦略』(朝日選書)、『ロシア―迷走する技術帝国』(NTT出版)、『兵器マフィア』『殺さない兵器』(光文社)、『中国が空母を持つ日』『日本が軍事大国になる日』(徳間書店)、『世界軍事ウォッチング』(時事通信社)、『インフォメーション・ウォー』(東洋経済)、『日本の安全保障』(講談社現代新書)、『情報テロ』(日系BP社)、『使える兵器、使えない兵器 上下』『兵器の常識・非常識 上下』『こうも使える自衛隊の装備』(共に並木書房)他多数
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感想・レビュー
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白義
5
タイトルからは分かりにくいが94年刊の「軍事力とは何か」の増補版で、そもそも「軍事力の強弱とは何を指針にして言えるのか」という話を軸に世界や日本の防衛を論じている。この軍事力の強さという概念がくせ者で、抑止力こそ軍隊の本義と言う原点に立ち返れば、戦争を起こしていない軍隊はみな十分役を果たしているが、そもそも実戦でトライアル&エラーを繰り返さなければ軍隊の練度も向上しないし、実際の戦闘力も容易に計測できはしない、というジレンマがある2013/10/02
南禅寺の小僧
0
軍事知識を得るというよりは、実際の戦争・運用・兵器の詳細について知ることで軍事的リアリズムの考え方を学ぶ書籍。それは安全保障に留まらず、人道支援、そしてそれら全てを含んだ外交の考え方でもある2010/10/02
KUAD
0
面白かった。成る程、と感心することばかり。現代戦の一端が理解できた。2010/05/27
inoshun
0
初めて江畑謙介氏の著作を読んだが、なかなか面白かった。少々古い著作のため、情報が古いところがあるが、戦後日本の防衛政策を分かりやすく解説しており、大変ためになった。 ただ、兵器の説明などはオタクらしい冗長さがあり、ミリオタでない私には退屈だった。