内容説明
戦史上もっとも卓越した組織の1つである「ドイツ装甲師団」はどのようにして誕生し、進化していったのか。ドイツ軍の先鋒として、欧州全域を駆けめぐり、雪のロシア戦線、灼熱のアフリカ戦線を縦横無尽に暴れまわった「ドイツ装甲師団」の興亡を総合的にとらえた名著の全訳。
目次
1 ヒトラーの一声で生まれた装甲軍
2 スピードの勝利、ポーランド侵入
3 奇襲・集中攻撃でフランス席巻
4 機動力分散しアフリカ、バルカンへ
5 モスクワを目前にして総退却
6 砂漠を駆けるロンメル軍団
7 スターリングラード争奪戦
8 グデーリアン、装甲軍を再建
9 物量作戦に新鋭戦車もむなし
10 連合軍、ノルマンディ上陸
11 最後の決闘「バルジ」作戦
12 不滅の栄光にかがやく装甲師団
著者等紹介
マクセイ,ケネス[Macksey,Kenneth J.]
1941年以来、イギリス陸軍将校として、戦車連隊、機甲軍団に勤務し、英十字章を受ける。少佐で退役。退役後は軍事評論に専念し、多くの著書を発表。主著に英国戦車連隊小史『青い草原のかなたへ』、西部戦線の英機甲部隊の奮戦を描いた『ビミー丘の暗い影』、『ロンメル戦車軍団』がある
大木毅[オオキタケシ]
1961年東京生まれ。立教大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。1990年より92年にかけてDAAD(ドイツ学術交流会)奨学生として、ボン大学に留学。ドイツ現代史専攻。千葉大学そのほかの非常勤講師をへて、現在、昭和館運営専門委員。主な著書に『太平洋戦争の終結』(細谷千博ほか編、共著、柏書房)、訳書に『タイムズ第2次世界大戦歴史地図』(共訳、原書房)などがある
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