内容説明
こんなにも猫が好き!温かいまなざしが綴るとっておきのエッセイ17篇。
目次
猫(池波正太郎)
猫(江国香織)
谷村、猫に躾される(谷村志穂)
ある野良猫の短い生涯について(藤原新也)
私のお母さんへ(山田邦子)
禽獣について(浅田次郎)
娘の選択(小林カツ代)
野良猫ショボ(安部譲二)
なぜ猫が好きなんだろう(来生えつこ)
アマテラスの最後の旅(早坂暁)
猫のケムリの恋の歌(白石冬美)
来る猫はこばまず、去る娘は追わず(遠藤誠)
来た猫、行った猫(森南海子)
ネコセラピー(吉本由美)
チャアへの手紙(太田治子)
首輪(高田宏)
私の猫たち許してほしい(佐野洋子)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
24
ねこねこねこねこ・・・とにかく猫。人の生活にこんなに静かに溶け込んでいるようでいて自分の生き様を崩さない動物も珍しい気がする。そして人の心が透けて見えるような態度・・・小憎らしいとしか言いようがないけど可愛いんですよね。作家さんと言うと偏屈な人が多いイメージがあるけど、作家さんの心も鷲掴みにしちゃう猫という生き物がペットではなく一緒に暮らす同居人だと思った。我が家の猫は何を考えているだろう。2010/06/04
やどかり
20
たくさんの猫たちに会えてよかった。谷村志穂、池波正太郎のエッセイが特によかった。猫だからか、家出するコが多いなぁ。楽しい話もあるけれど、猫が死ぬ話は、以前飼っていた動物たちを思い出してつらかった。2015/07/16
わった
18
猫にまつわるエッセイ集。猫と暮らしたくなります。猫を飼いたいと思っている方、この本を読めば決め手になりすぐ飼う準備を始めることになるでしょう。気をつけて手に取ってください。吉本由美さんのネコセラピーがとても良かった!朝起きて目の前に猫がいて、こんなに幸せな寝起きが毎日だったら、辛いことなんて全部吹っ飛んでしまいそう♡2016/04/18
かわうそ
15
猫が好きかと問われれば、好きでも嫌いでも無いとしか言いようがない。しかし妻を始め、猫好きって本当に猫好きだなーと思う。職場の某君も猫好きというか猫狂い的な様子だし、そういえば学生の頃にも後輩がすごーく猫を大事にしていたな...とふと思い出した。本書は猫に関する話が作家さんを変えて記されている。猫は急に消えては唐突に現れ、居付いてはまた消えてゆく。猫は人知れず死ぬと聞いたことがあるが、「アマテラスの最後の旅」を読んで、なんとなく人間だけが死を恐れているような気がした。この小さな動物を、初めてすごいと思った。2015/07/17
ドシル
13
ちょっとした息抜きに手にした本。 気分転換にはちょうど良い。 17名による猫にまつわるエッセイ。それぞれ出典も様々だが、どの作品にも猫への愛がある。 猫一般への愛だったり、愛猫への愛だったり形は様々だけれど、みんな猫が好きなのがよくわかる。 笑えるもの、泣けてくるもの色々ある。 わが家にも猫がいる。最大6匹いたが今は3匹。今年16歳になってしまう。高齢猫を今後どう看取るか考えてしまった。2018/02/28