内容説明
イギリスを代表する女流ロマンス作家の大作。私の愛する男は果たして兄なのか?私の父は?ロンドン、ケント、パリ、コーンウォールそして再びケントへと舞台は移って…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
9
誰からも愛される舞台女優デジレの愛娘ノエルは、母の崇拝者の息子ロデリックと知り合って親しくなっていく。ある日の公演後、乗り込んだ馬車の前に飛び出してきた女優志望のリサを介抱すると、母は困窮している彼女を家に住まわせて女優になれるよう口利きをするが…。主人公なのに影も個性も薄いノエルの波乱万丈のラブストーリー。サスペンス要素が盛り込まれた終盤の展開は面白かった。あの体調不良はやっぱりそういうことだよね。まったく反省していないあの人には運命からもう少し制裁があってもよかった。2021/01/20
cikorin06
3
主人公のノエルがこの人大丈夫かな?と思うほどいい人過ぎて共感できない部分がありました。後に夫になったロデリックにも言えるけど、どこか嘘っぽくて偽善的に感じてしまった。2019/06/05
tai tai
0
長いお話だったけど、おもしろかったです。主人公ノエルの波乱に満ちた物語で、母親との愛情や失った悲しみ、恋人との出会いと別れなど、サスペンスもありつつロマンスの要素もたっぷりで、最後までドップリ物語の中に入り込めました。著者の他の作品も気になりました。2013/09/24