出版社内容情報
猫エッセイの最高峰、講談社エッセイ賞受賞作、待望の新装版です。カバー写真はデレビでおなじみ母猫・巡査。続編『嫁ぐ猫』も増刷出来
内容説明
ほーら、巡査がまた子猫を産んだぞォ。講談社エッセイ賞受賞の名エッセイ。
目次
眠らない街で
“鴻池”の猫
恍惚のアマテラス
ボスが替わる時
巡査
旅の途中
グリドン通信
スペイン坂で
天敵
巡査の涙
深大寺行き
一一九番の猫
夜からの挨拶
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
26
渋谷の公園通りに出入りしている自由猫達の悲喜交交を綴ったエッセイ。1990年度講談社エッセイ賞受賞作品。野良猫とは呼ばずに自由猫。家で飼われている猫は家族猫。その呼び方が素敵でした。ボスの交代劇を描いた話、怪我や病気になった自由猫を連れて動物病院に駆け込む話など、決してカワイイだけでは済まされない話もありました。自由猫として生き残ることの過酷さ、そして逞しさを教えられました。人間社会と自由猫とを比較した発言は実に的を射たものでした。自由猫を見るのが好きな人にはたまらない1冊でした。★★★★★2011/12/12
ぼんくら
6
②2013/06/28
ダンスにホン!ころりん
3
19891210第1刷 121110読了 公園通りの自由猫が主役の本。鳴いても声のでない猫は飼い猫だったそうで、鳴き続けて声がかれてしまうのだそう。切ないな。ひげの巡査、グリドン、アマテラス、カルメン、ネズミにまけるホセ、ハァ子… 今も公園通りに猫はすんでいるのでしょうか。2012/11/10
ぺーいち
2
野良ファンには興味深い、彼らの知られざる生態。声の枯れた猫が、多くの場合迷い猫であることも知った。近所のボサボサのキジトラ、足を引きずって歩いてたけど、最近見ない。2010/03/14
Ayako
1
野良猫ではなく「自由猫」と呼ぶべきと主張されているところがただの猫好きでありません。猫たちのネーミングのセンスも抜群!!どの猫のことも昔から知っているような気にさせられます。一番好きなのは、自分でテレビをつけちゃうグリドン!2013/02/02