出版社内容情報
ブラウン管で人気者がもらした思わぬ言葉。それは時代を映し、真実をつく。週刊文春好評コラムに吉本隆明の語り下しテレビ論を付記。
内容説明
ブラウン管で人気者がふともらした思わぬ言葉。それは「時代」を映し、「真実」を語る。新・テレビ批評の試みと、吉本隆明との語り下ろしテレビ論。
目次
第1章 テレビ的あまりにテレビ的(事件―映像に穿たれた《傷》;トーク番組―日本人はこんなにも話し好きだったのか;野球―このきわめて国民的なもの;スポーツ―肉体の躍動はテレビの“目玉”;スキャンダル―侵し難い“快楽の装置” ほか)
第2章 昭和の終焉から(引退―移ろいゆく人々;正統派の終り―楽屋話が花ざかり;権威の崩壊―ガラガラと音をたててくずれてゆく;パラダイム・チェンジ―何かを求めているのだが;家族の崩壊―家族が失くなる時、歴史もまた消える ほか)
第3章 “新世界”夢語り(二世の時代―才能保証つきか?;スノッブ―新たに登場した〈ひと〉〈こと〉;女性の時代―元気印の女たち;トレンディー―終末下の流行現象)
第4章 熱中TV討論 吉本隆明VS清野徹(現在テレビが象徴するものは;テレビの言葉と批評の言葉;映像批評のないテレビ批評はありえない;本当の“言葉”は話されていない;精一杯のビートたけし ほか)