出版社内容情報
昭和62年4月29日、86歳の誕生日祝宴の席上で異変は起った。以来天皇崩御までの日々を刻明に追った新聞記者の昭和終焉の記録。
内容説明
「陛下、ご容体におかわりなし」わずか数行のベタ記事の裏でくりひろげられていた取材記者たちの攻防。そのナマナマしい語られざる現場をいま克明にレポートする。
目次
1 誕生日祝宴の異変(天皇ご不快、途中退席;天皇訪沖の周辺で)
2 玉体にメスが入った!(浩宮訪沖の朝、衝撃のスクープ;特ダネ合戦始まる;退院、そして闘病の日々;皇太子が伝えた「沖縄への伝言」)
3 「昭和」最後の春夏秋冬(お好きなことをしていただこう;そして八十七歳の誕生日;体重激減、那須御用邸の夏)
4 「昭和最期の日」の始まり(術後一年目の大量吐血;自問自答する「自粛列島」;「容体に変化なし」の裏の攻防;徐々に下降線をたどる病状;実感の湧かない年末年始)