内容説明
本書は、近代日本の揺籃期にあたる幕末から、渡航が自由化された昭和三十九(一九六四)年を経て、国民の間に海外旅行への関心が急速に広まってきた昭和四十年代までの約百三十年間に、夢のような旅をした人々の物語であり、マスツーリズムが定着する以前の、日本人の旅のスタイル集でもある。
目次
第1章 伝説の旅人列伝―国境を越えた56の魂(1841・中浜万次郎―知識の伝授者となった漂流者;1866・高野広八―近代文明にたじろがず;1866・松井源水―芸は身を助く。英女王にご披露 ほか)
第2章 復刻・外国航路買物指南書―1930年代的思い出の持ち帰り方
第3章 旅人たちの軌跡―旅は一瞬の輝き、思い出は時を超えた至福(氷川丸乗組員による夢の航海日誌;世界の列車は旅の醍醐味;近代日本・海外行免状第一号)
著者等紹介
平野久美子[ヒラノクミコ]
昭和25年、東京生まれ。学習院大学仏文科卒。出版社勤務を経てフリーランスとなり、多くの雑誌の企画編集にかかわる
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