目次
1 因果律と理由律のタイポロジー(素朴理論としての因果律;物的因果律と心的因果律―思考のフレームワークと理由律を中心に;思考とコミュニケーションから捉えた因果律の査定;“もうひとつの”因果律―非合理的なものによる世界の縮減)
2 因果律の推察と臨在感・臨在的把握の呪縛―山本七平の『空気の研究』を中心に(臨在感と臨在的把握―人骨とカドミウム金属棒;臨在感と臨庄的把握のメリット;ポジティヴな臨在感と臨在的把握―神社と期待感;神社の神体に対する嘲笑―近代合理主義の陥穽)
3 フェティシズム(物神崇拝)とニセの因果律(因果律の推察の正体;物神崇拝(フェティシズム)とは何か)
4 日常世界に横溢する言霊―精神病理学的アプローチ(日本人の言霊思想;言語における論理と呪術―外延と内包の記号論;言霊の神話作用)
結語
補遺 仮説的推論と徴候の記号論
著者等紹介
中井孝章[ナカイタカアキ]
1958年大阪府生まれ。現在、大阪市立大学大学院生活科学研究科教授。学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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