内容説明
「ミュージアム産業」とは、まち全体、そして生活文化、商店街や学校、公共施設のすべてをミュージアム化して、イノベーションすることで、そのまちにやってくる人々に「限りない成長」の機会を提供することで、その結果として消費してもらうという新しい産業を創造するムーブメントのこと。本書で提示する「ミュージアム産業」へのいくつかのヒントは、独立採算性に移行し、PFIへの転換が求められるミュージアム自身の再生にも、そして商店街の活性化、特に中心市街地の活性化にも大きく貢献するはず。そういう動向も考慮にいれ、その具体的な処方箋についても紹介してある。
目次
第1部 新しい富と文明をうみだすミュージアム産業論(ミュージアムが地域社会を再生する;市場からレッドカードをつきつけられたミュージアム;21世紀型のミュージアムが地域社会を救済する;ミュージアム産業の成功に学ぶ;21世紀型ミュージアムの展望と戦略)
第2部 ミュージアムの生き残り戦略―ミュージアムは利用者サービスで決まる