内容説明
日常の何気ない風景の中や、人と人の間に神を視るプロジェクト(写真表現)を通じて、日本の伝統宗教であり、日本文化の核ともいえる神道とは何かに迫る。ここには、地域・都市と自然と人と神の結びつきが写し出され、日本人と神様の世界がある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Lily603
14
★★★★+ 大学の図書館にて。荒木さんが写した都市風景と「自分にとっての神」をお題に色んな人が書いたエッセイをまとめた1冊。荒木さんのモノクロ写真がやっぱり良い。本当にそこに人やモノがあるように感じられ、ページをめくるたびに何だかドキッとする。エッセイも意外に心にひびくものが多い。『死にたくなったら「埋葬された帝王よりも、生きているコジキが素晴らしい」と100回くりかえしてみろ』というおまじないの話が特に印象的。100回くりかえす間に、死にたい思いもしらける。2013/04/26
生奈旻士
1
荒木経惟の写真集と神に関する著名人のエッセイ。 アラーキーはエロだけではないのだ。 しかし、アラーキーの本質は女を引き出すことにある。 35年前、10歳前後の少女が全て女の目をしていて、驚いた写真集があった。 それが荒木との出会いだった。 高校の文芸部の顧問が教えてくれたのだ。凄い写真家がいると。 神を探し出すアラーキーは、ここでも母神を探しているような気がする。2014/02/07