内容説明
小劇場に立つ若者たちは演技指導を重視し、「教育は不要」と主張する。俳優教育機関が乱立する中で、真に求められる教えとは何か。取材をしながら、演劇という芸術を担う人材をいかに育てるべきかを説き明かす。
目次
はじめに 俳優教育の今(リアル)
第1章 演技から見る演劇史―演技論と俳優トレーニングの展開
第2章 日本の俳優教育を分解する―混沌とした状況に何があるか
第3章 俳優教育機関の事例研究―インタビュー調査を中心としたカリキュラム分析
第4章 教わらない俳優たち―教えるシステム、学ぶ芸とワザ
おわりに 教わらない「芸とワザ」の学び方によるひとづくり
著者等紹介
北村麻菜[キタムラマナ]
1983年、島根県浜田市生まれ。日本女子大学に進学。国際社会福祉を専攻する。卒業後、社会人経験を経て、学習院女子大学大学院に入学。演劇の研究とともに、社会福祉を学んだ経験から、芸術と社会のつながりを考えるアートマネジメントにも関心を持つ。2012年、学習院女子大学大学院を首席修了。修了後も研究を続けている。近年では、芸術の力を地域における問題解決に役立てることにも興味を持ち、シンポジウムでの発表なども行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。