内容説明
世の中には、信頼性という言葉を含む文献は多数存在する。ところが、なぜか信頼性工学の本は難しい本が多い。入門といいながら、数学的な技術に重きを置き、難しすぎることもあるようである。もちろん、信頼性工学の理論的な背景、数学的な技術を修得することは大切であるが、本書では、実際的な意味を理解するに足るだけの範囲に留める。したがって、必要最低限の数式だけを使うように心がけた。本書は本当の意味での入門書を目指しており、本書で入門した後で、次の一歩に進んでもらいたいと考えている。入門書への入門書とでもいえるかもしれない。
目次
第1部 信頼性の考え方と基礎
第2部 システムの信頼性と保全
第3部 信頼性設計と事前評価
第4部 信頼性試験と市場データ解析
第5部 信頼性管理と責任
著者等紹介
栗原謙三[クリハラケンゾウ]
1972年、早稲田大学理工学部卒業。1974年、東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。同年、(株)日立製作所システム開発研究所に勤務。生産システムの計画・管理技法、マイコン組込み制御装置の高信頼化などに関する研究に従事。同時に、宇都宮大学、工学院大学非常勤講師を歴任。1996年から神奈川大学工学部勤務。工学博士(東京大学)
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