目次
第1章 古代図書館の誕生
第2章 破壊と崩壊の暗黒時代
第3章 印刷機がもたらした黄金時代
第4章 新大陸へ
第5章 バック・トゥ・ザ・フューチャー
インターネットで調べてみよう
著者等紹介
サワ,モーリーン[サワ,モーリーン][Sawa,Maureen]
図書館司書。カナダ・ハミルトン公共図書館の公共サービス、および地域振興担当責任者。カナダ児童書司書協会会長
スレイヴィン,ビル[スレイヴィン,ビル][Slavin,Bill]
子ども向け図書の挿絵は50冊を超える。カナダの児童図書ラウンドテーブル賞、アメリア・フランシス・ホワード=ギボン賞、ブルー・スプルース児童優良図書賞、ジーナ・サザーランド賞など多数受賞
宮木陽子[ミヤギヨウコ]
お茶の水女子大学大学院英文科修士課程修了
小谷正子[オタニマサコ]
関東学院女子短期大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
100
本と図書館の愛好家必読。もっと前に、本書を知っていれば、海外の図書館を訪問する際に、ここに記載の図書館も回ったのに残念。電子図書館についても,利用したもの,利用した事がないもの相半ばしており,利用の幅が広がり感謝している。本書を手にとるまで,パピルスの閲覧したことがなかった。訳者が司書、こども図書館など日本の情報を付加しているらしい。北海道大学の北方関係資料の電子提供などもあるとよかったかも。2013/09/25
ぶんこ
61
薄い絵本かと思っていたら、内容充実で読み応えがありました。活版印刷が普及するまでの『本』を造る苦労が分かり易く説明されていて、パピルス紙の巻子本と、修道士による手書きの写し本などを後世に遺す苦労もありました。特に戦争による破壊、本の役割を理解していない首長が支配する都市での図書館の悲劇が苦しい。アレクサンダー大王からカーネギー、ビル・ゲイツといった人が図書館の意義を尊重して支援してくれたことも素晴らしい。寄付や遺贈といった、個人のこころざしに図書館があってもいいのだと目から鱗。2022/09/05
KAZOO
55
絵本の部類に入るのでしょうが、結構説明文が多く楽しめます。図書館の歴史ということで大昔のアレクサンドリア図書館のこともかなり詳しく説明されています。また移動図書館という形態もあったということで、書物は非常に重要だったということもよくわかります。いい本だと思います。2015/01/12
杏子
29
竹内真著『図書室のピーナッツ』で、詩織が司書資格取得勉強用にと図書館から借りてきた本。読んでみたら、盛り沢山な情報、知識量だった。2010年刊行だが、自分が短大で勉強していた時にもこんな本があったらよかった。改めて勉強になった。絵本の形態で書かれているのでわかりやすく、あちこちにコラム風にある記述を追うのも楽しい。とくに後半の近代図書館の歴史的記述に関してはへぇ!と知的好奇心を刺激する内容になっていた。表紙を開くとラクダが本の頁の上を歩んでいる格好になっているのもいい。図書館ラクダを思い出す。2020/11/03
shiho♪
27
絵本の形してますが、内容はボリューミーで驚きます。本文の途中に割り込んでくるコラム…といってもこちらもボリューミーすぎて、ページを跨ぐとどこを読んで良いのか分からなくなるくらいでした。図書館の児童書010棚にありましたが、小学生が読むには難しいな。 司書課程の図書館史(西洋史)で大いに役立ちました。 1500年以上の時を経て生まれ変わった新・アレクサンドリア図書館にいつか行ってみたくなりました。2022/09/23