内容説明
素直で人を愛する心を持っているからいつもみんなに愛されてきた、伯爵の冷酷な心を純真な少年の愛がときほぐしていく感動の名作。
著者等紹介
バーネット[バーネット][Burnett,Frances Hodgson]
1849‐1924。イギリスで生まれ、のちにアメリカに帰化した小説家、児童文学作家。イングランド北部で、裕福な商人の家に生まれたが、3歳で父を失い、その後母が引き継いだ家業が傾き、親類を頼って一家でアメリカへ移住。20歳の時に母が死んで、家計のために文章を書くようになった。『小公子』(1886)『小公女』(1905)はあまりにも有名で、日本でもその名を知らない人のいない児童文学の定番となっている
ラスト,グラハム[ラスト,グラハム][Rust,Graham]
1942年生まれ。ロンドンとニューヨークの美術学校で学ぶ。現在、イギリスでもっとも優れた壁画家、造形美術家と評価されている
西田佳子[ニシダヨシコ]
翻訳家、東京外国語大学英米語学科卒業、東京都立川市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ごへいもち
23
絵は雰囲気があるけど、セドリックの顔がどうしても気に入らない。登場人物の中で社交界の花形の女性は高級娼婦かなと思ったり2013/05/22
KAKO
11
完訳版は初めて。偏屈で頑なな伯爵を、その美貌と性格と絶大な信頼で変えていくセドリック。最後にもう一つ事件が起きて、その顛末も予想はつくが、大変に面白かった。使用人達の言動などもきちんと訳されていて、セドリックがこんなに愛されるのを自然に受け入れてしまう。ただ、伯爵に関しては、セドリックが人に自慢できるような子どもだから愛したのか、人に誇れるところのない長男次男に対するののしり方は、引っかかった。結局は寄せられた愛情と信頼が伯爵を変えたのだろう。イラストは素敵なのだが、文章とのズレがあり、少し残念。2024/10/21
コマツ
7
完訳版。ってことで児童向けに省略されたものには書かれていなかった部分を読むことが出来て満足です。特に従者たちの描写が面白かったです。笑っちゃいけないのに思わず笑いそうになる場面とかw小さな男の子のシンデレラストーリー。堪能しました。愛ってたいせつーーっっ2010/09/22
ありんこ
7
セドリックの優しく愛あふれる性格がおじいさんの人格まで変えてしまう・・・。セドリックの母親がとてもいい人。こんなお母さんになりたいなあ。2010/06/16
pplith
2
1963年読了。このアプリでは読書日が1970年より以前にすることができない。ここで、いままで読んだ本の記録を整理しておきたい気持になった。感慨深かった文学作品と新書を中心に、かなり古い読書記録も少しずつ整理していこう。『小公子』は小学館の少年少女文学全集全50巻の第1回配本、この作品から、わたしの読書遍歴は始まった。記念すべき本だ。1970/01/01
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- The August 5