内容説明
世界に魔法が存在し、神々が宿った遙か昔…運命に立ち向かう“英雄オデュッセウス”の愛と勇気に満ちた大冒険。
著者等紹介
ランドマン,ビンバ[ランドマン,ビンバ][Landmann,Bimba]
1968年、イタリアのミラノで生まれる。ミラノのブレア美術アカデミーを卒業。1996年に創作絵本『アバルとバビルの旅(Il viaggio di Abar e Babir)』がイタリアのカステッロ賞の特別賞受賞。翌年、『青い夜への旅(Viaggio nella notte blu)』がヴァル・ヴィヴラータ・ナショナル・プライズで第1位に輝く。世界各国で翻訳され多くの賞を受賞するなど、高く評価されている
せきぐちともこ[セキグチトモコ]
埼玉県生まれ。旧大阪外国語大学イタリア語学科卒業。翻訳家。児童書から映画字幕までイタリア語の翻訳を幅広く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナハチガル
3
オデュッセウスの物語はいくつか読んだことがあるが、これは絵本としてよくできていて、神話の世界がうまく描かれていると思う。ただ、話が長いので仕方がないが、コマ割りなのでこじんまりとしている印象は否めない。表紙の絵がいちばん迫力があってよかった。最初の登場人物紹介がいい。「王として死ぬよりも、召使いとして生きぬくほうが、どれほどいいか」B+。2015/05/06
どあら
3
個性的な絵、聞いたことのある神々の名前。図書館で見つけて借りて一気に読みました❢❢2014/04/12
ふたば
3
イタリア文化会館で一目惚れ。素晴らしい!絵本と言っても『オデュッセイア』の物語なので、内容がぎっしり詰まっている(要約・簡略化のセンスが良くて楽しい)。絵本よりむしろバンデシネやグラフィックノベルに近いような印象を受けた。神々も人間たちも魅力的。どのページも絵に力があってぐっとくる。残虐なシーンの描き方も、惨たらしすぎずかつ痛みを残した上手いさじ加減(ポリュペーモスが本当に可哀そうだった)。終盤の求婚者殺戮場面の絵も良かった。小さな子にぜひ読み聞かせてあげたい。2012/04/17
novutama
3
子ども用にと買ったが、当然子どもは興味を示さず、自分で読んだ。絵が面白い。素晴らしかったのはカリュプソのもとをオデュッセウスが去るシーンだ。絵本だけに愛の物語は省いてあるが、十分伝わる。今更だけど本棚の肥やしと化してるオデュッセイアを読む気になった。2011/11/07