内容説明
有名なパフォーマンス・アーティストを両親にもつ姉弟アニーとバスターは、幼いころから親の「アート」に巻き込まれて育った。しかし、人生で大切なのは偉大なアートだけ、と言って毎日奇天烈なことばかり計画している親のもとで順調に成長するのは難儀なこと。両親を理解できないふたりは、次第に距離を置きはじめる。それぞれ女優と売れない作家になり家を出ていた姉弟は、ある日、さる事情から実家に帰るはめに。久しぶりの家族4人の生活が落ち着いてきた矢先、突如起こった両親の失踪。この謎の失踪は連続殺人犯による誘拐事件なのか、それとも大がかりな「アート」なのか…。全米ベストセラーのシニカルで奇妙な味のコメディ小説!
著者等紹介
ウィルソン,ケヴィン[ウィルソン,ケヴィン] [Wilson,Kevin]
アメリカの小説家。『地球の中心までトンネルを掘る』(2009年、東京創元社)でデビュー。この第一短編集でシャーリイ・ジャクスン賞、全米図書館協会アレックス賞を受賞する。また、『ファング一家の奇想天外な謎めいた生活』はニューヨーク・タイムズ・ベストセラーのほか、タイム、ピープル、エスクァイアの年間ベストに選ばれている
西田佳子[ニシダヨシコ]
英米文学翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
115
図書館の新刊コーナーでみつけて、アメリカのベストセラー(映画化もされている)ということで読みました。日本では、あまり馴染みのないアートパフォーマンス、ドッキリに近いような気がしますが、やはり文化が違うと色んな家族が存在するんでしょうね?タイトルは少し大袈裟過ぎる気がします。2018/01/20
じょじょ
8
頭おかしくなりそう。アメリカン・サイコのサイコじゃないやつ。国が違うと言葉だけではなく色々な形のない物まで違うけれど やはり私はアメリカンジョークの面白さがわからない。2022/08/01
きゆすやいかさ
5
広告に偽りあり。遅々として進まず、DVDでカンニングしました。奇妙ではありました。2019/02/15
きうりっち
4
パフォーマンスアートというものが理解できなかったがほかの方の感想で今ならユーチューバーかという言葉でやや納得。でもネットで広告がつくyoutubeと違ってどうやって生活できたんだろうと、そんなことばかり気になった。飛んでもない親に育てられた姉弟は、それでも自分たちの道を見つけて未来へ向かっていくようだ。アニーの出演している映画が後のリリアンの物語になるのか。リリアンが面白かったのでこの作品も読んでみたが、雰囲気は沈みがちで残念。「世界の中心までトンネルを掘る」は期待していいのだろうか。2023/07/30
あいし
4
図書館の新刊本コーナーで見つけて読了。家族4人のハチャメチャ狂詩曲、と帯にあったとおりハチャメチャだった。パフォーマンス・アートってどっきり?いたずら?脳でも感情でも理解できなかったので、まー進まない。映画化されているようだけど、映画だと気楽に見れるのかも。タイトルほど奇想天外でも謎めいてもいないと思う。2018/02/02
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