内容説明
“わたし”は帰りつかない夢ばかりみている。目の前を横切る一頭の象、森に“箱”を設える男、鴉の通夜を執り行う女、夢を操る蜘蛛、本性を言い当てる易者見習いの青年、そして“わたし”に「物語」を託す巫女…。謎が深まりゆくなか、立ち現れる三人の女によって、いつしか“わたし”は、思い出せなかった世界、忘れ果てていた世界へと誘われていく。時が重なり、はまっていくピースの数々。仕掛けに満ちた、めくるめく幻想譚。
目次
夢
闇坂
蛇
虫
鴉
鴉 la passato(過去)
蜘蛛
通夜
川辺
魔
朝
葉文
闇坂
闇の絵巻―手文庫より解き放ちし物語三篇(水妖奇譚;密林;迦樓羅)
著者等紹介
天沼春樹[アマヌマハルキ]
1953年、埼玉県川越市生まれ。作家・ドイツ文学者。グリム童話・アンデルセン童話をはじめ多数の翻訳のほか、幻想文学・純文学の作品でも知られる。2008年にはアメリカの文芸誌「The Chattahoochee Review」誌に、日本の現代文学者の1人として代表作『ウォーターキャット』が翻訳紹介された。また、日本を代表する飛行船の研究家でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
-
- 和書
- 高校標準問題集数学2