作家の家―創作の現場を訪ねて

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  • サイズ A4判/ページ数 206p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784890136285
  • NDC分類 902.05
  • Cコード C0098

出版社内容情報

名作はここで生まれた!カラー写真で旅する文豪の家
文: F.ブリモリ=ドルーレ/写真: E.レナード
監訳: 鹿島 茂/訳: 博多かおる

掲載作家:カーレン・ブリクセン/ジャン・コクトー/ロレンス・ダレル/ウィリアム・フォークナー/アーネスト・ヘミングウェイ/ヘルマン・ヘッセ/ヴィタ・サクヴィル=ウェスト/ディラン・トーマス/マーク・トウェイン/ヴァージニア・ウルフ ほか

作家の家を見るということは、
作家の作品を読む以上に、
作家の本質にふれることなのだ。
            ―― 鹿島 茂

作家の家をのぞいてみれば、かの名作がどのように生まれたのか、作家はこの家でどのような人生を送ってきたのかを知ることができます。本書では、20名の文豪の書斎、リビングルーム、演芸場から庭園まで、丹精こめてつくりあげた"自らの城"を、作家の生涯とともに貴重なカラー写真で紹介しています。日本語版では、オリジナルの作家紹介コラムもつけました。
文学好きな人はもちろん、建築に興味のある人も、インテリア好きな人にも、おすすめの一冊です。

[文]: フランチェスカ・ブリモリ=ドルーレ
ジャーナリスト・作家。イタリア・フランスのヴォーグ誌の編集者。
[写真]: エリカ・レナード
写真家。ファッション誌の専属カメラマンとして活躍したのち、自然の美を追求した写真を撮りつづけ、近年では庭園写真家として支持されている。
[監訳]: 鹿島 茂(かしま・しげる)
フランス文学者。明治大学教授。専門の19世紀フランス文学、社会に加え、古今東西の書物や風俗に造詣が深い。
[訳]: 博多かおる(はかた・かおる)
フランス文学者。東京外国語大学 准教授。専門の19世紀フランス文学の研究ほか、音楽家(ピアニスト)としても活躍している。

内容説明

作家が丹精こめてつくりあげた“自らの城”を作家の生涯とともに貴重な写真で紹介。

目次

カーレン・ブリクセン
ジャン・コクトー
ガブリエーレ・ダヌンツィオ
カルロ・ドッシ
ロレンス・ダレル
ウィリアム・フォークナー
ジャン・ジオノ
クヌット・ハムスン
アーネスト・ヘミングウェイ
ヘルマン・ヘッセ〔ほか〕

著者等紹介

プレモリ=ドルーレ,フランチェスカ[プレモリドルーレ,フランチェスカ][Premoli‐Droulers,Francesca]
ジャーナリスト、作家。イタリアのヴォーグ誌とカーサ・ヴォーグ誌(Casa Vogue)で編集長を務めた。現在はフランスのヴォーグ誌の編集に携わっている

レナード,エリカ[レナード,エリカ][Lennard,Erica]
写真家。1950年、ニューヨークに生まれる。サンフランシスコ・アート・インスティテュートで学んだ後、パリに活動の場を移し、ファッション誌の「ヴォーグ」、「エル」、「マリ・クレール」などの専属カメラマンとなる。一方、長年にわたり自然の美を追求し、近年では庭園写真家としてその作品が支持され、世界各地で個展を開き国際的にも高く評価されている。代表作に『何もしない贅沢―自然だけの時間を持つシンプルな方法』(光文社)があり、世界の有名各誌、広告写真などでも活躍している

鹿島茂[カシマシゲル]
1949年、神奈川県に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。専門である19世紀フランス文学、社会に加え、古今東西の書物や風俗に造詣が深い。現在、明治大学国際日本学部教授。多くの翻訳書、著書を編んでいる。『子供より古書が大事と思いたい』(青土社)では、1996年第12回講談社エッセイ賞を受賞。『職業別パリ風俗』(白水社)では、読売文学賞を受賞

博多かおる[ハカタカオル]
1970年、東京都に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程、およびパリ第7大学テクストと資料の科学科博士課程修了。博士(文学)。現在、東京外国語大学外国語学部准教授。専門は19世紀フランス文学。他方、音楽家として活動を行い、カンヌ音楽院ピアノ科およびフランス国立ローマンヴィル音楽院ピアノ科・室内楽科を一等で卒業後、ポルトガルのベルガイシュ芸術センターでマリア・ジョアン・ピリスに師事。国内外の演奏会に出演している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

343
21人の作家たちのお家を探訪する。うち女性作家は6人。著者はフランスのヴォーグ誌の編集者。イタリア生まれのようだが、本書の原書はフランス語。モラヴィアとディラン・トーマスを例外として、どの作家のお家も邸宅といっていい風格である。ヴィタ・サクヴィル=ウエストにいたってはお城住まい。また、著者の好みによるのかも知れないが、いずれも街中ではなく、かなり孤立した環境である。少なくても、ここに集められたのはそうした作家たちだったのだろう。フォークナーやマーク・トゥエインなどの家は典型的なアメリカ南部の様式だ。2022/10/26

たつや

53
日本の作家がメインかと思ってたら全て西洋の作家の写真集でした。どの部屋も、家もみんな映画のセットかモデルルームの様で素敵でした。自分の部屋も、こうしたいなと思っても不可能な家ばかりなので、「いいなあ」と目の保養が出来ました。日本人バージョンも、見たいです。2016/11/04

まっと

31
まさに「創作の現場」。庭の印象や調度品に至るまで、それぞれの個性が垣間見えるし、どれも魅力的。2024/06/13

二戸・カルピンチョ

26
どれもその人らしいというかイメージ通りな家だった、といっても知らない作家も多かった。ヘッセとモラヴィアとディラン・トーマスの家が良かった。ざっと作家の一生を知ることもできた。2022/01/30

rinakko

17
再読。創造の場を覗かせてもらう贅沢な一冊。“良い趣味”に用心したコクトーの選んだ調度品の数々、放浪の年月を受け止めたダレルの大きな家、ヘッセが住んだ荘重で奇妙な宮殿、モラヴィアの家の海に向いた窓の眺め、荒れた塔を修復したヴィタ(『オーランド』のモデル)の書斎兼書庫謂わば象牙の塔、ヴァージニアが執筆に没頭した“ロマンティックな部屋”、そしてユルスナールの仕事部屋…! 妻のための家を全く愛さなかったランペドゥーサにもあらためて溜息が。悲。作家それぞれの家への愛着の深さや作品との繋がりについて、思いは尽きない。2015/11/08

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