著者等紹介
シャミ,ラフィク[シャミ,ラフィク][Schami,Rafik]
1946年、シリアに生まれる。66年から69年までダマスカスで壁新聞を発行。71年にドイツへ亡命し、働きながら大学で化学を学び、79年に博士号を取得。80年に文学グループ「南風」の設立に参加し、85年まで同誌の編集・執筆を担当する。82年からは作家活動に専念。シャミッソー賞やヘルマン・ヘッセ賞など多くの賞を受賞。2002年よりバイエルン芸術アカデミー会員。マンハイム在住
池上弘子[イケガミヒロコ]
1952年、鎌倉に生まれる。75年、学習院大学文学部ドイツ文学科卒業。技術翻訳のほか、日独文化交流史にかかわる資料や現代ドイツ文学の翻訳紹介に取り組んでいる
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感想・レビュー
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絢辻
2
かつて、シリアの首都ダマスカスが"この世の楽園"といわれた時代。陽気で滑稽な変わり者のミラードの過去について語られている。むずかしい言葉を一切使わず、やわらかい文体で記されているが、内容はメルヘンとはほど遠い。彼の陽気な笑顔とは裏腹に、彼の過去は残酷で非情なものだった。やはり"この世の楽園"の現実も厳しい。そう身に染みて感じる。隣の芝は青い、そんな理屈で"楽園"にみえるだけなのかもしれない。2013/04/14
プヨ
2
メルヘンを期待して読んだら、意外と厳しい現実だった。<メモ>シリア・ダマスカス・マルーラ村・アラム語2010/09/04
にやり2世
1
人の名前なんだ。それでこのデザインにしたのすごいな。やさぐれてるのに何やかやとがんばる男だよね。2016/03/22