出版社内容情報
《内容》 これまであまり語られなかった日本の医学界の実情を語るとともに、これからの医学教育、医療のあり方、質的な向上にはどうすればいいのかを考える。
内容説明
なぜ医師への不信があるのか、患者は何も言えないのか。医療不信を経験した人、医師、医学生他必読。
目次
医学教育の問題点
専門医と一般医
内科医師の教育と研修
他流試合の勧め―質の高い臨床教育を目指すには
国民医療を守れ
日本の医療費は高いのか
災害医療を見直す
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とある内科医
29
一度だけお会いしたことがある、あまりに大きい存在の著者。日本人医師として読めるものは読んでみようと図書館より。 朝日新聞編集委員との対談。1995年の刊行で、東大教授になられて6年目。アメリカ時代に経験された競争の実態は迫力があった。対して、日本の医学教育、医療の問題点について多様に語られる。個人的に著者の代名詞のように感じている、"愛国心"、"他流試合"も登場。教育に関して、今の研修制度に繋がる提言もあり中盤まではワクワク。後半は医学部組織の問題が深く、やや辟易。27年後の現在は、何が変わったのだろう?2022/04/17