謙信襲来―越中・能登・加賀の戦国

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  • サイズ A5判/ページ数 118p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784890107742
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0021

内容説明

神仏を篤く敬い、大義名分を重んじ、私利私欲の戦いは行わず、自らの野心では版図を広げない―まさしく「義の英雄」と呼ぶにふさわしい「謙信神話」は本当か?北陸に11度も攻め込み、加越能3カ国をほぼ手中に収めた上杉謙信。関東に次いで多く出兵した北陸進攻にスポットを当て、最新の研究成果を取り入れながら、過度に英雄視されている謙信の実像を北陸側の視点から捉えなおす。

目次

第1章 襲来前夜
第2章 盟友救援
第3章 報復攻撃
第4章 侵略戦争
第5章 能州蹂躙
第6章 伝承生起

著者等紹介

萩原大輔[ハギハラダイスケ]
1982年滋賀県生まれ。2004年山口大学人文学部卒業。2009年京都大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。2013年京都大学博士(文学)。現在、富山市郷土博物館主査学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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浅香山三郎

17
著者の2冊目の本。前著は佐々成政を地元の研究者・学芸員として、いまの歴史学の水準で位置付けなおすといふものだつた。2冊目は上杉謙信神話を同じ手法で再検証し、あざやかに塗り替ヘていく。地元の研究者ならではの蓄積と平易な文体の下敷きにある史料の読み込みはさすがである。かうした地道な研究成果を一般向けに連載し、また出版に繫げていく地方の新聞社・出版社の連携や理解の存在もよく伝はつてくる。2020/09/25

Toska

5
専ら関東や信濃との絡みばかりで語られがちな上杉謙信の戦争を、北陸からの視点で捉え直す意欲的な一冊。武田・北条のような「大物」が出てこない地域が等閑視されてしまうのは、確かに従来の歴史叙述の問題点であると思う。加越能での謙信の動きに触れぬまま「領土欲を持たない義の武将」と持ち上げられてもなあ…という地元のやり切れなさはよく分かる。実際、上杉家の領土拡張が最も成功裏に進んだのはこの地方ではないか。2021/03/15

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