内容説明
玄奘の旅を旅しよう。ことの発端は、(財)なら・シルクロード博記念国際交流財団と日本ユネスコ協会連盟、朝日新聞社の三者が隔年で実施しているシルクロード奈良国際シンポジウムの打ち合わせ会後の懇談の席でのことでした。シンポは1997年に続き1999年にも「三蔵法師・玄奘」をテーマに開催しますが、苦難に満ちた旅を追体験できれば、との着想でした。同席の暎胤師も協力を約束し、1997年8月からスタートしました。ツアーは四年がかりで中央アジア、ガンダーラ、インドと続けます。本書も、この旅に合わせて順次発刊しますが、最初の巻は中国編で、玄奘の求法の旅の往路と復路をまとめたもので、玄奘の旅の手引書としても役立ちます。
目次
薬師寺と玄奘三蔵(薬師寺と玄奘三蔵;ご頂骨の発見;日本への分骨 ほか)
求法の往路(生い立ち;求法の旅―国内遊学;旅立ち ほか)
求法の帰路(カシュガル;ホータン;ニヤ ほか)
帰国そして経典翻訳(長安―帰国そして経典の翻訳事業;西安(長安)
秦始皇帝兵馬俑博物館 ほか)