内容説明
こんな授業なら学校が楽しくなる!子どもは「空発問」「意味場」で変容する!
目次
序章 「教授」を科学する(世阿弥は学びを学ぶ者へ委ねることによって教授の限界を超えた!;ヘルバルトは学習者の認知メカニズムを解明して教育的技術者にとっての最高の宝(教育的タクト)を得た! ほか)
第1章 学校放送番組の教育力を受け止める(ICT活用はCommunication toolとCommunication fieldに区分される!;「教えるためのICT活用」と「学びを委ねるICT活用」は背中合わせに進んでいく! ほか)
第2章 番組の教育力に負けないタフなクラスをつくる(番組を視聴した子供たちは究極の「学ぶ喜び」への道筋をたどっていく!;自分らしい「わかり方」をするのは番組と対話しているから! ほか)
第3章 視聴に耐えられる学校放送番組による「放送学習」を再考する(ストーリー性のない番組によって学びを委ねられない学校放送番組が生まれた!;映像も伝達のための手段(記号)としてみると視聴覚の世界観が現れる! ほか)
終章 「却来」して、放送教育の未来を拓く(「放送教育の理論」を極めていくと番組の「分断」「一部」利用も「学びを委ねるICT活用」にすることができる!;映像資料をつないでストーリー性をもたせることによって授業を番組にする! ほか)
著者等紹介
大室健司[オオムロケンジ]
1950年生まれ。1973年旧大宮市内の小学校教員として採用。1982年第33回放送教育研究会全国大会(埼玉大会)の事務局研究部員を務め本格的に放送教育実践研究に取り組む。1982年学校放送教育賞日本放送教育協会理事長賞を受賞。1983年「埼玉県放送教育研究開発委員会」の研究部に所属、同時に東京学芸大学多田俊文教授の主催する「教授科学研究会」に参加し共同研究に取り組む。その成果は多田俊文編『放送と授業研究』(日本放送教育協会、昭59年)としてまとめられた。1988年より2年間兵庫教育大学大学院において安部崇慶教授に師事し、放送教育を明治以前の日本の伝統的な教授活動の視点から捉えなおす。1990年「埼玉県放送教育研究開発委員会」が中心となって多田俊文監修のもと埼玉県放送教育研究会編『「学ぶ喜びのもてる放送教育」-意味場・空発問の追求』(日本放送教育協会)を刊行。1996年第7回松下視聴覚教育研究賞理事長賞を受賞。2015年「埼玉県放送教育研究開発委員会」の30余年にわたる研究実践の総括として『なぜ教室にはテレビがあるのか!?』を刊行。2020年現在「埼玉県放送教育研究会」に所属し、さいたま市内小学校の学級担任として放送教育の研究実践に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。