内容説明
現代音楽療法に関する世界的動向・歴史的背景を網羅!各種医学、心理学、教育学、社会学、民族学、哲学、美学、音楽心理学などの視点から“なぜほかならぬ音楽療法なのか”について多角的に論究。
目次
運動療法を統合した音楽療法(サイコダイナミック・ムーブメント)
音によるトランス
音楽教育と音楽療法
音楽史における即興運動
音楽受容の研究
音楽心理学
音楽人類学的、民族学的視点
音楽の概念
音楽の構成要素
音楽療法における「注意」のコントロール〔ほか〕
著者等紹介
デッカー=フォイクト,ハンス=ヘルムート[デッカーフォイクト,ハンスヘルムート][Decker‐Voigt,Hans‐Helmut]
教授、哲学博士、文学修士。1945年生まれ。旧西ドイツにて音楽、音楽教育、および教育学を学ぶ。卒後、アメリカで心理学(Ph.D.)と表現療法を学び、音楽学校校長と社会科学専門大学教官を務める。1978年、パオロ・クニルPaolo J.Knillとともにレスリー媒体・表現療法研究所(LIMA、現在のチューリッヒISIS研究所)を創設。1990年よりハンブルク音楽大学音楽療法研究所所長、同時に個人開業して指導音楽療法士、指導表現療法士、およびスーパーバイザーとして活動する。1993年から96年まで、世界音楽療法連盟(WFMT)の総座長を務め、ハンブルクにて第8回音楽療法世界会議1996を開催した
阪上正巳[サカウエマサミ]
医学博士。1958年埼玉県に生まれる。1983年金沢大学医学部卒業。1989~1990年ウィーン大学医学部留学。同時にウィーン国立音楽大学音楽療法学科聴講生として学ぶ。国立精神・神経センター武蔵病院医長を経て現在、国立音楽大学助教授。専攻は精神医学、精神病理学、音楽療法。日本音楽療法学会常任理事、日本芸術療法学会理事、日本病跡学会理事
加藤美知子[カトウミチコ]
日本音楽療法学会認定音楽療法士。東京都に生まれる。桐朋学園大学ピアノ科を経て、1974年ミュンヘン国立音楽大学ピアノ科卒業、1975年同音楽大学専門課程(音楽教育)卒業。1975年から1982年までミュンヘン小児センター音楽療法科勤務。1986年ミシガン州立大学音楽学部音楽療法科修士課程卒業。帰国後、フリー音楽療法士として幼児から高齢者までのさまざまな現場で活動するかたわら、桐朋学園大学、洗足学園大学、東邦音楽大学などの教育現場にも携わる。現在東京武蔵野病院などで実践。日本音楽療法学会評議員、東京音楽療法協会理事
斎藤考由[サイトウトシユキ]
精神科医、日本音楽療法学会認定音楽療法士。1957年熊本県に生まれる。1982年九州大学医学部卒業。1996~1997年ハイデルベルク大学医学部精神科留学。音楽療法の研究を行なう。九州大学精神科神経科外来医長を経て、現在たなか病院(久留米市)副院長、社会福祉法人ひびきの杜理事長。専攻は精神医学、精神病理学、音楽療法。日本芸術療法学会評議員、日本音楽療法学会評議員、西日本芸術療法学会理事
真壁宏幹[マカベヒロモト]
1959年山形県に生まれる。1988年慶応義塾大学社会学研究科教育学専攻博士課程単位取得退学。1995~1997年、ドイツ、ゲッティンゲン大学社会科学部教育学ゼミナールへ訪問研究員として留学。芸術教育と音楽療法の理論と歴史の研究に従事。現在、慶応義塾大学文学部教育学専攻助教授。専攻は人間形成論、ドイツ教育思想史
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