内容説明
モダニズムの拠点『新青年』を主要舞台に発表した作品をヴァリアント構成。怪奇とファンタジー。
目次
童話の天文学者
壜詰奇談
チンハット氏とデドメン君の銷夏法
円錐帽氏と空罎君の鎖夏法
我が棲いはヘリュージョンの野の片ほとり厭わしきカルニアの運河に沿うた地下墓地だ
父の不思議
蘇迷盧
出発
びっくりしたお父さん―或いは「僕もそう思います」
青い箱と紅い骸骨―A study in Gray
リビアの月夜
サハラの月
リビアの月―クリスマス用シガー及びシガレット
リビアの月夜
電気の敵
ココァ山奇談
ココァ山の話
真面目な相談
打てば響く―1931年問答録
奇妙なフィルムの話
よりどり前菜
付・「新青年」発表作品への回顧
白いニグロからの手紙
机上同盟成立奇談
ジェキル博士とハイド氏―或いは―二人の彼
うすい街
薄い街
お化に近付く人
お化けに近づく人
非情物語
水晶物語
WC
よりどり前菜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
rinakko
1
所収されている作品の大半が再読だった。少しずつ読んでいたので楽しかった(一気にはちょっと無理…)。「我が棲いはヘリュージョンの野の片ほとり厭わしきカルニアの運河に沿うた地下墓地だ」(タイトル長っ)、「青い箱と紅い骸骨」、「ココァ山奇談」、「ジェキル博士とハイド氏」、「薄い街」…。などなど。2013/05/27
けい
0
「薄い街」をまた読みたくなって、図書館で借りてみた。雑誌『新青年』に載った作品と、そのヴァリアント作品が中心。「打てば響く 1931年問答録」が、なんか好き。2016/05/15