内容説明
知性を鍛える最新ブックエッセイ。
目次
1 書斎の収穫祭(BOOK HUNT 1987;辞書の楽しみ;読書日録 1988;再読『阿Q正伝』;東洋文庫様々な走破が可能な沃野;淪落の彼女;石川淳は本当にも面白い ほか)
2 Manga Today
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金北山の麓に生まれ育って
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【全盛期の呉智英は凄いし輝いている】書評集だった。盆に実家で見つけて再読、素晴らしい内容と誠実な姿勢に改めて感銘した。一貫するのは脳天気な左翼への反感で93年の頃にはこの姿勢は左翼的思想空間が根強かったあの頃では過激な印象だった記憶だが、馬鹿シリーズは気負を感じたし奇矯な言い回しをわざとしていたが、書評だからかズンと言うべき主張を簡潔に伝えようとしていて良い。最後の漫画評も良い、寄生獣やみうらやあっこの評など見事な芸術論だと思う、良い評論は対象の作品をネタに何かを語るのだというが格好のサンプルです。2023/08/14
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