内容説明
書籍印刷における活字の変遷。活版からDTPまで。いま、デジタルメディアの時代となって、本をめぐる文化が大きな曲がり角を迎えている…。はたして本の行方は今後どのようになるのだろうか。
目次
私の活版体験―レイアウターの実態
印刷の現在―無版印刷の時代
活字とは何か―活版印刷と四つの版式
活版印刷の工程―母型の製作から解版まで
本木昌造と日本の活字印刷―活版印刷術の先覚者
明治以前の書籍印刷(グーテンベルク以前;グーテンベルク以後)
明治初期の出版活動―明治・大正期の出版界
号数活字からポイント活字へ―活字の大きさの三系列
写真植字の登場―写植の特徴と普及した背景〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Seiya Suzuki
2
グーテンベルクの活版印刷術に端を発する、近代印刷技術の歴史を紐解く。 金属を使った活字の文化が始まり、それはやがてより手軽で応用力のある写真植字に取って代わられた。コンピューターの時代が到来すると、自宅やオフィスのパソコンで編集が可能になるDTPの概念が登場した。そして今、マルチメディアの時代を迎え、出版業界は紙メディアに加え、電子メディアでの情報の伝達を可能とする。このまま電子メディアは紙メディアを食いつくしてしまうのか?筆者は紙メディア、活字文化は滅びないと主張する。2012/07/15




