内容説明
150万とも200万ともいわれる自国民を大虐殺したポルポト時代から30年余。未だにポルポト派幹部の裁判は終結していない。加害者と被害者が共存するカンボジア。誰もが納得する和解の道はあるのだろうか?原始共産主義に基づく平等社会から、極端に広がった格差社会の現実。そのため、ポルポト時代を心から憎しむ人がいる反面、ポルポト時代を懐かしむ人がいる。我々はこの事態をどのように理解すればよいのか。
目次
第1章 カンボジアという国(地誌;言葉;国民性;食べ物;隣国との関係;冠婚葬祭;マイカーブームと中古車市場)
第2章 ポル・ポト時代から30年―加害者と被害者が共に暮らす国の現実(和解とは;カンボジアにおける和解の意味;一般市民のポル・ポト時代への意識;ポル・ポト派裁判の現状と方向性;30歳代の若者3人へのインタビューから)
第3章 現実社会との妥協―格差社会の出現(貧困社会からの脱出;子どもの環境;健康問題の現実)
著者等紹介
新川加奈子[シンカワカナコ]
東京生まれ。1981年北海道大学卒業。1988年東京大学医学系大学院博士課程修了(公衆衛生学・医学博士)。その後、神戸海星女子学院大学に奉職するが、傍らJICAコンサルタントとして医療保健分野の調査に加わり、国際協力活動に携わる。1995年イギリス、エクセター大学で人口学を研究し、開発学に関する修士号を取得。2003年精神保健福祉士の資格取得。2008年4月より近大姫路大学(教育学部)において教授就任予定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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