内容説明
現役古本屋店主が長年の体験を基に、古本屋開業のノウハウをすべて公開し商売の醍醐味を語り尽くす。本の上手な集め方、仕入の仕方、自家目録の作り方、成功するホームページの作り方、通信販売ノウハウ、古本の汚れや線引きの消し方まで、懇切丁寧に手ほどき。
目次
店舗開店編(男子一生の業;WhatとWho;利は元にあり;ゴミからダイヤ ほか)
通信販売編(自家製古書目録を作ろう;自家製目録の作り方;本の発送について;デパートの催事をやってみる ほか)
著者等紹介
喜多村拓[キタムラタク]
昭和26年、青森市生まれ。昭和47年、産業能率短期大学卒。昭和49年、明治大学政治経済学部卒。(株)ニチイ、(株)東邦トラベル、(株)青森コロンバンを経て、昭和61年、古書店まるめろ文庫創業。平成元年3月、古書店林語堂を開店し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
にんげんの旅本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
53
あんまりもうかるもんでもなさそうな気がしてたけど、やっぱり儲かるわけないよなと思った。けっこう商売人みたいでいろいろやってたみたいでためになったというか昔古本屋やってみたかったけど、やっぱりのんびりサラリーマンやってたほうが気が楽だと思いました。2014/12/15
憲法記念日そっくりおじさん・寺9条
49
私は古本屋さんが好きだ。百円棚で欲しい本や珍しい本を見つけた時の喜びったらない。できれば自分でやりたいとさえ思う。しかしこの本を読むと甘くない現実がよくわかる。わかるだけじゃない、この本は面白い。入門とあるだけあって、開業営業のハウツーが詳細であり、経費の問題やあまり儲からない事もよくわかる。特に面白くまた腹立たしい万引きの問題。実話ゆえの子供達のえぐい話もある。しかし著者の言う「人間の知的財産を救う仕事」というのは本当に共感させられる。懐かしい本に古本屋で出会うと泣ける私。その有り難さに感謝。2014/12/15
(*>∀<)ノ))★
19
古本屋のノウハウがいっぱい詰まった一冊でした。古物商許可取得や細かいこともたくさんでわかりやすい(๑°ㅁ°๑)‼✧大変勉強になりました。2016/06/01
マカロニ マカロン
17
個人の感想です:B+。図書館から『古本食堂・新装開店』(原田ひ香)が回って来て予習として読んだ。本書は2007年刊行、著者は1986年から青森市で古書店を経営、Book OffやAmazonといった黒船襲来で店舗営業を止め、通販に舵を切ったと書かれている。10年程前に古書店は廃業し現在は湘南にお住まいらしい。起業するのなら古本屋はやめた方がいい。「うまみのある商売ではない」と言う。開店準備、仕入れ、書棚や内装、陳列、値段の付け方、広告、深刻な万引き被害、通販など丁寧な解説で開業の難しさがよくわかる本だった2024/08/03
たまご
13
「思い立ったが凶日」という見出しから始まる本書。一冊を通してしきりに古本屋のリアル、というか儲からなくて大変だから始めないほうがいいとしきりに訴えてくる。通販編はやや情報が古かったが、実店舗編については素人に参考になる内容が多かった。古本はとにかく仕入れが命。仕入ルートをどう確保するかが重要とのこと。古本屋の魅力は大手書店やブックオフ等では取り扱っていない本との出会いやコンサルティングのような選書サービスが存顧客への提供価値になるのではないだろうか。せっかくなので実際の古本屋にも足を運んでみようと思う2024/03/08