内容説明
元祖芸能界の御意見番・大久保怜が語るナツメロの歌手達との交遊録。東海林太郎、藤山一郎、岡晴夫、淡谷のり子…美空ひばりまで、なつかしい歌手達がいまここに生き生きとよみがえる。だれも知らないエピソードがいっぱい。昭和歌謡史の決定版。
目次
第1章 はやりうた(歌謡曲のはじまり;「ナツメロ」の語源)
第2章 作曲家、作詞家、司会者(ナツメロ三大作曲家;作詞家;司会者)
第3章 男性歌手編(東海林太郎;藤山一郎;ディック・ミネ ほか)
第4章 女性歌手編(松島詩子;池真理子;淡谷のり子 ほか)
著者等紹介
大久保怜[オオクボレイ]
大正9年4月21日横浜市中区太田町に生る。昭和13年3月灘中学卒。昭和13年4月同志社大学予科入学。昭和17年9月同志社大学法学部卒。昭和17年10月香川県丸亀西部32部隊入営。昭和21年3月陸軍中尉で大陸より復員。昭和21年11月NHK大阪放送局芸能課入社。昭和25年3月同上退社、父親の真珠養殖業に従事。昭和26年9月民放開始(N.J.B新日本放送)と同時に民放ラジオに出演。その後ラジオ番組「明色歌謡ゲーム」「演芸五目めし」他の司会者、昭和35年4月よりMBS毎日放送のTV番組「象印スターものまね大会戦」「素人名人会」の審査員となり、平成12年9月を以て素人名人会40周年に際し芸能界引退を表明する
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
49
自らは否定するが、著者こそ「ナツメロ」という言葉を作った人物と信じられていたという。意外にも永井隆博士の名前が「長崎の鐘」のエピソードとともに出てくる。また、来年の朝ドラの主人公・古関裕而に関して、服部良一・古賀政男との比較評価が、以前読んだ伝記とほぼ同じ。司会・タレント・音楽評論を長年つとめ、歌手や作曲家と広く親密だった人だけに正確だと思った。ウィキペディアにない話もありそう。替え歌を歌ったCMや、「素人名人会」の審査員として知られた著者が遺した、流行歌史の証言。2019/12/31